「エンデューロバイクの名作」としても名高いNomad(ノマド)が、
最新の「Nomad V7(第7世代)」へと進化しました。
前作(V6)の良さを引き継ぎつつ、フレーム設計や乗り味がブラッシュアップされています。
今回は、新型の特徴や前作からの変更点など詳しくご紹介します。
SANTA CRUZの歴史
そもそもSANTA CRUZ(サンタクルーズ)とはどのようなブランドなのでしょうか。
まずはSANTA CRUZの歴史を、ぎゅっとまとめてみました。
1993年
SANTA CRUZ BICYCLEは、カリフォルニア州サンタクルーズの缶詰工場跡地にあった、車1台分の小さなガレージで誕生しました。
当時、伝説的なプロスケーターであったロブ・ロスコップ氏と、スケートブランド「Santa Cruz Skateboards」の創業者リッチ・ノバック氏が、MTBのサスペンションエンジニアであったマイク・マルケス氏らと手を組んで設立しました。
つまり、スケートボードでお馴染みの「Santa Cruz Skateboards」と「SANTA CRUZ BICYCLE」は、同じ母体から派生した兄弟ブランドになります。(※現在は完全に別会社)
1994年
彼らが1994年に発表した第1号モデルが「Tazmon(タズモン)」。
当時は「MTBは軽くてナンボ、サスペンションなんて邪道」と言われていた時代に、あえて3インチトラベルのフルサスのバイクをリリース。
「これからのMTBはフルサスが進化の核心になる」という彼らの強烈な思想が、現在のロングトラベルバイク(Nomadなど)へ続く礎となります。

1999年〜
SANTA CRUZと言えば「VPP(Virtual Pivot Point) 」サスペンションシステム。
1999年頃、Outland BikesというブランドからこのVPPの特許を買い取ります。
これを徹底的に磨き上げ、2001年頃から本格的にフレームへ搭載。
「下りでは深く滑らかに沈むのに、上りでペダルを踏み込んでもサスが無駄な沈み込みをしない」という画期的なシステムを完成させ、一躍トップブランドへと躍り出ました。
新型 Nomad V7 の進化したポイント
▶︎機械式ドライブトレインへの「完全対応」が復活!
「電動ワイヤレス専用設計」から一転、新型Nomadは機械式が使えるケーブルルーティングが復活しました。
「やっぱりワイヤー引きが好き」「充電の手間やトレイルでの電子トラブルを避けたい」というリアルなライダーの声にSANTA CRUZが応えた形です。

▶︎「CCカーボン」のみのプレミアム展開へ
これまでは手の届きやすい「Cカーボン」グレードもありましたが、新型V7からは最高峰・最軽量グレードの「CCカーボン」のみのラインナップになりました。
ダウンチューブが前作よりスリムで丸みを帯びた形状になり、前作のCCフレーム比で85gの軽量化を達成。
単に軽くするのではなく、フレームに適度な「しなり」を持たせることで、ガレ場をハイスピードで突き進むときの手に伝わる微振動や疲労感を劇的に軽減しています。
▶︎VPPのアップデート
トラベル量は前後170mmのままですが、内部のリンク構造が大幅に見直されました。
ペダリング時にリアサスペンションがつぶれようとする力への抵抗を調整し、170mmバイクとは思えないほど登坂時のペダリング効率が向上しています。
また、下りで激しくブレーキをかけている最中もリヤサスペンションがガチガチに固まらず、路面をしっかり捉え続けてくれます。

▶︎ジオメトリの微調整
ヘッドアングルが前作から0.2度寝て、63.3度(Lo設定時)になりました。
ホイールベースが最適化され、超高速域や激坂での「ひっくり返りそうにない安心感」がさらに強化されています。
▶︎ストレージがアップデート
フレーム内蔵ストレージがより開閉しやすく進化。
さらに、新型からはトップチューブ裏に工具をダイレクトにストラップ固定できるツールマウント「Glovebox V2」が搭載されました。

ライディングの理想をカタチにした、エンデューロバイクの最高峰
SANTA CRUZ Nomad V7は、時代やトレンドを闇雲に追うのではなく、「真にライダーが必要とする性能とは何か」を追求し続けるブランドの美学を形にさせた一台です。
極上の所有感と最高のパフォーマンスを求めるライダーにとって、Nomad V7はまさに進化の頂点を示す最高峰の相棒となるはず。トレイルやパークでその圧倒的な走りをぜひ体感してみてください。


